皆さんもどこかで耳にしたことのある「1日1万歩を目標に歩きましょう」というスローガン。
1日1万歩なんて大変だなぁ・・・。と、思ったことはありませんか?
この1万歩、実はアメリカのスポーツ医学会が提唱した数字なのですが、これとは別に日本でも群馬県中之条町というところで大規模な疫学研究がおこなわれています。その調査ではやみくもに1万歩ではなく、病気ごとに、その予防には何歩歩くと良いのかという研究がされていますので、今日はそれを紹介いたします。
その調査によると寝たきり予防には1日2000歩、脳の病気や認知症、心臓の病気の予防には5000歩、骨粗鬆症や癌の予防には7000歩、糖尿病の予防には8000歩、それ以上は大きく変わりはなくなってきます。もちろんまとめて歩く必要はなく、休憩を挟みながら行っても効果はあります。
余談ですが、日本人の歩数の現状では、1日平均で7000歩~8000歩、70歳以上の高齢者では、4500歩~5500歩で男性の方が多くなっています。それがコロナ禍、特に緊急事態宣言では3割も減少したと言われています。なかなか外に出にくい世の中ではありますが、健康を維持していけるようにしていきたいですね。
参考:「 ロ コ モ テ ィ ブ シ ン ド ロ ー ム 運動機能障害」に強い身体になる!「1日8000歩、 20分の速歩き」が健康のカギ 東京都健康長寿医療センター研究所 青柳幸利